万象城体育_万象城体育官方网-【app下载】7年度秋期万象城体育_万象城体育官方网-【app下载】与式

爽やかな秋の風が尾花の穂を揺らす今日の日、学部生10名、大学院生10名、合わせて20名の学友が新しい扉を開き、希望に満ちた世界へと旅立ちます。長引く新型コロナ禍の制約のなか、さまざまな試練に直面しながらも真摯でひたむきな学究生活を続けられ、今日の晴れの日を迎えられた卒業生?修了生のみなさんに、大学を代表して心からの祝福と敬意を表します。

大学時代、真理を求め、豊かな未来を創り出すために努力を重ねられてきたみなさんは、けっして一人ではありませんでした。今、みなさんが感じているほっとした気持ちを、喜びを、みなさんの成長を心待ちにされてこられたご家族や周囲の人たちと、感謝の気持ちを込めて分かち合ってください。

本日の式典には、来賓として父母会、同窓会の会長、理事長にご臨席いただいております。お忙しいなか足をお運びくださり、厚く御礼申し上げます。

さて、私たちは今、不確実で予測不可能な時代のなかを模索しながら駆け抜けています。生活のあらゆる側面を変容させているAI?ICT革命。膨大な犠牲者と大規模な避難民を生み出している戦争とテロリズム。沸騰する地球。

しかし、永遠に変わらないものはありません。みなさんが、本学で涵養された総合知や経験知を深め、批判的思考と創造的思考を研ぎすまし、SDGsに掲げられている「誰一人取り残さない」という言葉を胸に、変化に果敢に対応しながら、それぞれの持ち場で実力を遺憾なく発揮されることを願っています。知のプロフェッショナルであるみなさんのしなやかな感性と想像力で、多文化が共存する未来のボーダレス社会を切り拓いてください。

さて私たちには忘れられない日付と時刻があります。1995年1月17日午前5時46分。阪神?淡路大震災から今年で30年、私たちは災害に備えること、想定外に備えることを教訓とし、国内外から差し伸べられた多くの温かい手に励まされて、創造的復興(Build back better)に取り組んできました。災害は被災者を選びません。被災地の人々を置き去りにしないこと。阪神?淡路大震災を経験していないみなさんにも、未来を生きる人たちの命と心を守る役割があることを忘れないでください。

統合から今年で21年目を迎える兵庫県立大学とみなさんとの絆は卒業、修了で切れるものではありません。大学はみなさんにとって帰ることのできる故郷であり、これからも人生100年時代を生涯にわたり学び続けるみなさんを支え、学び直し、リスキリングの機会を提供していきます。時間があれば、いつでも母校に立ち寄ってください。みなさんの成功談や失敗談を伺うのを楽しみにしています。
最後にお伝えしたいことがあります。検証が困難で客観性をもたない安易なことばに流されることなく、価値の相対主義を越え、真実に近づく努力をこれからも惜しまないでください。思慮のない独善的なことばは、人の心を傷つけます。自分のことばに責任を持つこと、ことばには責任が伴うことをしっかり心に留めてください。そして、苦しくて切ないときには、人を頼る勇気を持つことです。

みなさん一人ひとりに、これから鮮やかで心満ちる日々が待っていることを信じて、新しい季節のはじまりに、心からの挨拶と惜別の言葉を贈ります。
Wishing you a wonderful journey ahead.
おめでとう!

万象城体育_万象城体育官方网-【app下载】7年、西暦2025年9月25日
兵庫県立大学学長
高坂 誠(Makoto KOSAKA)