教室から地域へ。
環境問題、住まいの問題、福祉や健康の問題など、学ぶことのほとんどは、身近な地域の中で発生しています。教室で学んだことを地域の現場で確認したり、その解決策を考えたり、あるいは、地域の方々と一緒にその解決のための取り組みを実践したりする中で、知識?技術だけでなく、社会性が身についていきます。環境人間学部では、下記のように地域と関わる様々な機会を提供しています。
Step1 まずは見学と交流から。
地域における学びは見学や交流から始めます。1年前期の必修科目「環境と人間」の中の「地域巡りツアー」では、全学生が6つのグループに分かれ、兵庫県内各地のフィールドにでてまちの見学や地域の方々との交流みを行っています。
フィールド例
?野島断層保存館?北淡震災記念公園
?明石海峡大橋(橋の科学館、旧木下家住宅等)
?神河町神河農村公園ヨーデルの森
?赤穂市立海洋科学館?塩の国
?揖保乃糸資料館
?アサヒ飲料明石工場
?生野銀山
?宍粟市防災センター
?山﨑地区まちあるき
このほか、地域に強い関心のある学生は1年次から全学の副専攻プログラムを履修したり、学生団体に所属して地域でボランティア活動を企画したりして、積極的に活動しています。
Step2 地域に出る技法を学ぶ
次のステップは、地域で調査等の活動をするための技法を身につけます。「環境人間学演習」では、所属した系の専門分野にそくして、地域と関わるための技法(資料入手方法、インタビュー法、観察方法等)やマナーを身につけます。
Step3 さらに深く
3年生になると専門ゼミの内容や、学生自身の興味関心によって、さらに地域に深くかかわっていく場合があります。その関わり方は多様ですが、ここでは二つの例を紹介します。
①専門ゼミでの活動
3年生になると、学生はいずれかの専門ゼミに所属することになりますが、その研究テーマが地域に関わるものである場合、ゼミの活動として、地域の関係団体と交流したり、地域と協力して行う課題解決を実践したりすることがあります。具体的には以下のような例があります。
具体例
?学校や児童施設との交流
?学校と連携した教育プログラムの提供
?野外における自然環境調査
?アンケート調査に基づく政策?事業の提案
?企業や自治体と連携した商品提案
?イベントの開催
②地域のボランティア活動への参加
一部の学生は学部での学びをさらに深めるために、自主的に地域のボランティア団体に参加して、現場での経験を深めたり、自身がもつスキルをいかして団体に貢献したりしています。
具体例
?子どもの学習支援ボランティア
?児童養護施設でのボランティア
?環境学習を推進するボランティア
Step4 卒業研究で関わる場合も
4年で取り組む卒業研究のテーマは多種多様ですが、地域と関わる研究を行う学生も少なくありません。また、テーマには現れていなくても研究のプロセスで地域の関係者と関わる場合もあります。以下に、具体例を紹介します。
?小学校でのコミュニケーション課題
?地域における学習支援方法する研究
?地域の方言や伝承を分析する研究
?自治体の政策の実態や効果を検証する研究
?地域の自然環境のメカニズムを解明する研究
?地域の建築物のリニューアル提案(卒業設計)
?地域独自の食材や食文化に関する研究
?小学校での食育に関する研究